カードコネクトでオリジナルカードを作ろう!(2020/12/25更新)

2020年12月29日

最近のカードが排出されるアーケードゲームは、昔のように印刷済みカードを内蔵する形式ではなく、
内部に印刷機械を備えて、オンデマンドでカードを生成するマシンが主流になっています。
印刷済みカードを積み込むタイプと違い、バージョンアップやカード追加に柔軟に対応でき、また店員によるレア抜きといった不正などもできないといったメリットがあります。
艦これアーケードの鹿島のカードが欲しくて、ゲーセンに忍び込んで、印刷前の無地のカードを盗難して捕まったなんて笑い話もありますね。

そんななか登場したのが、カードの排出にだけ特化した、コナミ カードコネクトです。
このマシンの最大の特徴は、自分で作成したカードデータを印刷できる、オリジナルプリント!
好きな絵柄のオリジナルトレーディングカードがつくれちゃうのです

カードと仕様

カードは紙製ですが光沢面が両面にあり強く、MTGのようなトレーディングカードより丈夫にできています。
カードのサイズは交通系ICカードと同じサイズ(ISO/IEC 7810 ID-1)で54mm x 85mmということで、
いわゆるトレーディングカードのスモールサイズ(59mm × 86mm)よりも若干小さいため、スリーブの選択肢が少ないのはマイナスポイント。
※データのサイズは5.6cmx8.67cm(300dpi)ですが、若干フチが切り取られるのでこの一回り小さくなります。

印刷には1分20秒~1分40秒くらいかかり、枚数が多いと結構拘束されます。
予約印刷できるようにしたり、裏面は固定にして表面だけの印刷にして印刷時間を短くしたほうが良かったのでは?
回転率的に、ゲーセンの儲けも少なそうです。

あとプリセットされた版権カードをガチャ感覚で出力できる以外には、ゲーム機としての機能はほぼ無いため、印刷時間がほんとうに虚無。
通信機能があるんだから、オンラインで他に印刷している人のデータが見れるとかあると楽しいかも。

連続して印刷する場合、毎回トップページからの作業となりインフォメーションとかも毎回出てくるため本当に面倒くさいのはなんとかしてほしい。
(複数枚、連続印刷する人のほうが多数では?

・・と思っていたんですが、印刷をしたあとミニゲームの案内小ウィンドウが閉じたあと、「戻る」ボタンで画像データ選択画面に戻れます!

この画面ナビゲーションから「戻る」ボタン押すの普通わかる??分からないってば!
100枚近く印刷してから気づいたんダヨ・・
ミニゲームを起動すると、印刷選択画面に戻る方法がないのも不親切すぎます。

印刷クオリティ

左は八九寺の版権絵をそのまま出してみました(背景若干加工)
淡い色がかなり飛びます、色あいもちょっと違う感じになる。
完全に白飛びしているわけではなく、色自体は出ているので、補正で多少どうにかなります。
右は少し色合いを加工して出力したものになります。

画像データとしての比較はこんな感じで、かなり暗くする補正が必要です。
トーンカーブでこんな感じに補正します。(これでもまだ薄い感じになる
濃淡が大きすぎたり、極めて淡い色合いの画像は、簡単な補正では厳しいものがあります・・

薄い色の出力が弱いので、こういうトーンカーブがイラスト向きです。

ミスプリした場合は、スマホでトーンカーブなど色補正ができるアプリ(Fotorなど)で、その場で補正して再入稿も可能。

ダウンロードできるテンプレートに、印刷できない範囲のレイヤがありますが、こちらの正確性はとても高く、ぴっちり除外されて印刷されますので、データ作成のときの一助になればと思います。

ホロが強い、ラミネートは微妙

ホロはこんな感じで、強い、正義、データ加工がんばる価値があります
お気に入りの一枚にはぜひ取り入れたいですね!
ラミネートは正直よくわからない程度の加工なのと、入稿データにエラーが発生しやすいみたいなので、それほどこだわらなくていいと思います。
けどラミネートは無料で加工できるので、印刷時のデフォルトテンプレートはもう少し充実してほしいですね。

スリーブ

サイズが、一般的なTCGと違うため、選択肢がほとんどありません。
数少ないジャストサイズはこちら

ピッタリ!

ホビーベース HOBBY BASE
CAC-SL58 両表面エンボスマットスリーブ メンバーズカードサイズ・ソフト

印刷が欠ける仕様

全面に色のある印刷をするとわかるのですが、上部左右に欠けたような印刷できない部分ができます。
2か所のカードコネクトで試したので、これは仕様なのかな、残念ポイント。

色々課題はありますが、こういうオンデマンド出力機はいろいろ増えるといいですね、
メンテが大変ですが、3Dプリンタとかゲーセンにあったら嬉しいよね。

カードコネクトのファイリング

ファイリングは、カードコネクトは良くも悪くも名刺サイズなので、名刺用ファイルにピッタリ入ります。

印刷80枚くらいやったよ

印刷が薄すぎるミスプリントが2~3割あります、結構ミスる。

写真はかなりきれいに出る
アニメのSSやゲームのSSもきれいに出るけれど、アニメの淡い色は飛んでしまう(左2の十香は結構補正頑張ってこれ)
お気に入りの1Pマンガなどをアイテムにできるの楽しすぎかよ
Gawr Guraちゃんかわいいすぎるかよ
艦これカードとはサイズや縦横比が違うのと、色の調節がゲキムズなので、艦これカード風に印刷はできませんでした。
簡単そうに見えますが、ここまできれいに出すのはかなりの熟練が必要です。