【無職転生】無職転生 第17話「再会」が神回すぎた【アニメレビュー】

16話で衝撃の再会を果たしたルーデウスとパウロ。
しかしこれまでの出来事を面白おかしく語るルーデウスに苛立ち衝突するパウロ。

この話で「パウロはやっぱりクズ」と評価されている人もいましたが、
おかしいでしょう、パウロは小さなノルンを育て、守りながら、捜索団を結成して奔走してきたのです、ただならぬ苦労だったはず・・
そんな中、一人前と認めたルーデウスに過剰な期待をしてしまい、藁にもすがるような気持ちになっていたことなんて想像に難くありませんよね・・

そのパウロの苦難の道程が丁寧に語られるところから始まる、17話「再会」。
16話からの新OP「祈りの唄」はこれまでとトーンが違いますが、このパウロの苦難を表現した曲ではないだろうか。それくらいテーマソングと合っていました。

ギースはパウロに言います、いくら優秀だって相手は11歳の子供なんだと、魔大陸は生半可な土地ではないこと、五体満足に息子に再会できたことを喜ぶべきだと。
ギースは、パウロとルーデウスのことを知っていながら、ドルディア村で出会ってからミリス神聖国までの道中、ルーデウスにパウロのことを話さず、ギルドで親子の再会を促した、親子の再会を尊重した、只者ではないこのサル。17話のMVPです。

自分の過ちに気づき、ルーデウスに謝罪しに出向くパウロ。
パウロは成長しました。色んな人から「クズ」と評価されるパウロではありませんでした。

そんなパウロにも、素直になれなれず直視もできないルーデウス。
ルーデウスはルーデウスで魔大陸で自分のことしか考えられていなかったことを悔やみ、パウロと打ち解けることができません。ルーデウスが魔大陸で「余裕」じゃなかったことは視聴者が一番良くわかっています。

そこで名もなき酒場の店主が言います「詳しいことはわからないが、顔くらい見てやれよ」
悔やむパウロの顔を見て、前世の記憶が蘇ります。
そう、無職転生は前世のやり直しや後悔という軸がぶれていないのが本当にすばらしい。
パウロがどんな気持ちで謝罪に来たのか、理解をするルーデウス。ルーデウスも成長しているのです。

本当の気持ちを吐露し、号泣するパウロ、そして、真の「再会」を果たす二人。

パウロとルーデウスの成長、そして感動的な真の「再会」、無職転生は素晴らしいエピソードが多いのですが、17話はこれまででも屈指の神回といえます。

ノルンにとっては、全幅の信頼を寄せる父パウロと仲違いをしたルーデウスには最後まで心を開くことはありませんでした。
いずれ誤解が解けて本当の兄妹として絆が育まれるよう切に願います。

以上、無職転生 第17話「再会」、とんでもない神回に感動しました。