【無職転生】アニメ無職転生、第11話「子供と戦士」感想

2021年3月24日

注:このエントリには「無職転生」TVアニメ版、第11話までのネタバレを含みます。

原作未履修、Wikiとかも読まず書いているので、間違ったことや、ミスリードなどもあると思いますが、
TVアニメで無職転生を楽しむ方と一緒に楽しめればなと思います。

開幕OPで明かされる、呆然とするロキシーの描写から魔力災害の規模の大きさを知ります。
局所的なものかと思ったら街や村ごと消えているとは・・、まさに災害だったんですね。
フィットア領首都近くで発現をして、馬車で移動する距離にもあるルーデウスの故郷のブエナ村まで消えているとは、すごい範囲です・・

ロキシーが貼り出されている死亡者リストを必死で読むシーンがすごくいい、読み耽る時間経過の表現や、帽子が壁にあたって曲がってるのが芸が細かい。
なんとパウロからの伝聞があり、ゼニス、アイシャ、リーリャが行方不明、ということはパウロとノルンだけになっているってことか(シリフィエットが居る可能性はあるか)、
まだまだ親離れできていないノルンと二人だけということはパウロも親として成長があるかもしれませんね。

「お前なら一人でもここへたどり着けると考える」
決してゼニス達を優先してルーデウスを見捨てている訳ではなく、本心でパウロはこう伝えているんですよね。
このワンシーンで、今までルーデウス一行の主観的な観測しかできていなかった魔力災害の、甚大な被害と状況が表現されていたのはすごく良かった。

ルーデウスは前回ルイジェルドとギクシャクした関係になったまま冒険者を続けていますが、やることが裏目にでてへこんでしまい、よりルイジェルドとの溝が深まってしまいます。
些細なシーンなのですが、仲間を亡くし泣き崩れても、「自分たちは冒険者だ」という魔人の子供クルトの頭を撫でようとするところを思い直し、肩に手をやるルイジェルドにジンっときました、
子供だからといって一意に守る対象だけではなく小さくても自立しようとする勇気を子供扱いするのは義に反する事を感じます。
町に戻った一行が窮地に追いやられ、『エリスだけは守らなければならない』何かが吹っ切れたルーデウスが町ごと吹き飛ばそうとするところを、スペルド族である事をカミングアウトしてそれを阻止するルイジェルド、
ルーデウスが庇護の対象である子供ではなく守るものがある戦士であることを認め、ルーデウスと和解します。
ルイジェルドの心境の変化を短い話の中でよくまとめられていました。

EDは、苦難と時間の経過を感じさせる旅のショートムービーで、ついに魔大陸の玄関港町にたどり着く一行、うーん、無駄なくテンポがよい。
そしてCパートでは逆にアスラ王国から捜索に来たロキシー一行(パーティメンバーはおそらくパウロ達が所属していた黒狼の牙元メンバー)、なんで魔大陸に捜索しに来たのかが語られていませんが、ここで合流の流れになるようです。
ギレーヌは今回も登場なし、少し不安になってきますね。

ラストカット、2クール目確定!やったぜ!
このまま最後まで完走してほしいです。
2クール目開始時期はまだ未定のようです。毎週の楽しみだった無職転生がしばらくなくなってしまうのは悲しい・・

作画、アニメーションが今回も絶好調で、石化の森での戦いや、過剰に労力がかけられているなにげないシーンの演出がすばらしかったです。

戦闘シーン、剣が弾かれ吹き飛ばされるところを剣を木につきたて減速して着地するシーンとか、かっこよすぎでしょう。

無職転生 第11話の感想は以上になります。