【無職転生】第8話まで見た感想と作品への期待

注:このエントリには「無職転生」TVアニメ版、第8話までのネタバレを含みます。

最近、TVアニメ「無職転生」にハマっています。
異世界転生ものやなろう系は大好物なのですが、無職転生は中でもバチッと好みにハマっています。

原作は未履修ですので、ネタバレ踏まずにTVアニメだけでストーリーを楽しみたいですね。

もう第8話まで放送されていますが、感想を記録してゆこうと思います。
Wikiとかも読まず書くので、間違ったことや、ミスリードなどもあると思いますが、
TVアニメで無職転生を楽しむ方と一緒に楽しめればなと思います。

まず作品についてですが、なろう系異世界転生ものとしては初期の作品らしく、
スマホ太郎みたいなほんとうに下らないなろう系異世界転生がアニメ化されているのに、
今までアニメ化されていなかったのは不思議ですね、

アニメーションスタジオを新設してまで、最高のクオリティで満を持したアニメーション化に挑んだ姿勢には敬意を評したいです。

作品はとても丁寧かつ高クオリティに制作されており、作画はもちろんリアルな中世ヨーロッパの美術などがすばらしいです。
性描写が低俗だなんて言われているのを見ましたが、中世の性事情なんてこんなもんですよね・・?
メイドが旦那と不倫をして子を作るとかよく聞く話だし、女性が自慰行為をして何がおかしいのさ・・

ストーリーはまず1~2話で主に語られる、生前の描写「前世の男」が生々しくリアルで、この描写が受け付けないひとはアウトでしょう、見るに耐えないと思います。
けどこの作品はそれがないと成立しません。

転生後のルーデウスは他の異世界転生ものと比べれば、魔術の素養がある以外にはわりと平凡なスペックで、
(魔術の素養も、「無詠唱」がユニークスキルかも!?と思ったら、あっさりシルフィエットに習得されて笑ってしまいます。)
チート性能で無双というよりは、ちょっとよく出来た身体で大人の精神を持った第二の人生を育成ゲームのような感覚で歩みます。
生前の辛さや失敗を糧として、日々を無駄にせず努力して成長する姿だけではなく、他人を導いたり、
第7話「努力の先にあるもの」では、ダンスが上手くできずふてくされているエリスに、独白的に自分の前世からなる持論を語るシーンはしんみりとします。
ここでバッタを運ぶアリが描写されている(アリとキリギリス)ところに演出のセンスを感じます。

「前世の男」としてのナレーションは、杉田智和さんが担当しているのですが、これがもう
杉田智和のために作った役かのようにドハマリしているのもこの作品のいいところです。
(実際、杉田智和演じる前世の男のナレーションの役割や比重が大きく作られているのはアニメオリジナルなのかも。)
ゲスなセリフも杉田智和が声を当てていると、それほど気持ち悪くはならないのです。

杉田智和をMCとした、「無職転生 心の声ラジオ」が放送後に配信されていて、これも毎週の楽しみになっています。

いじめで引きこもりになってクズニートに成り下がっている前世の男に共感する人は少ないかもしれませんが、
そういった境遇になる可能性はだれもがあるのではないかと思います。
そんな前世でうまくいかなかった人生をやりなおせる、そこに救いを感じるのです。
自分もアニメで人生を救われたことがあるように、この作品で人生を救われる人もいるんじゃないかと思うと、他人事には感じられなかったりします。

・・と、少なくとも第8話「ターニングポイント1」まではそういった、平凡な日常話だったのですが、第8話後半で急に話が展開して、
伝説の英雄とか、世界を滅ぼす存在、みたいな話になりそうなんですね。
パワーインフレも半端なく、ワイバーン(ドラゴン?)のブレスを受け付けない男や、俺たちのギレーヌに互角に立ち会う優男の登場とか、うーん。
平凡だと思っていたルーデウスにも特別ななにかがあるような話になるかもしれませんね。
まさにターニングポイントだった・・

個人的には平凡な日常話の無職転生が好きでしたので、今後の展開は若干不安ですが、良作であることは間違いないので、引き続き楽しんでいきたいと思います。